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電車に乗っているとき、自転車にのっているとき、道を歩いているとき、授業を受けているとき、友達といるとき、どんなときでもふと考えてしまうことは写真のことだ。スナップに熱中してるときは森山大道の写真集やPROVOKEをむさぼり見た。周りの親しい友人を撮っているときは「self and others」や「センチメンタルな旅 冬の旅」を見ていた。ヌードを撮っている今は荒木だったり沢渡だったりジャン・フランソワ・ジョンベルだったり、アサヒカメラのバックナンバーを見ている。勿論名前の通った写真家の写真は網羅しているつもりだけど。
一体僕はどこに向けて撮っているのか、又は、どこに向かって撮っているのかわからない。一つはっきりしていることはある。それは自分に向けて、自分のために撮っていること。よく眼にするのが、「撮らねばいけない衝動に駆られ写真を撮った」というような動機。果たしてこの衝動が自分に起こり得るのだろうか。この、わずかな可能性を信じて撮っていけば、なんだか未来は明るい。